屋外空間の映像演出を、もっと身近に

屋外でのプロジェクター設置、どうしていますか?
イベントで、一時的に直接設置する
短期間のイベントでは、プロジェクターをそのまま屋外に設置することもあるでしょう。手軽ですが、急な雨や夜露、砂ぼこりなど、機材トラブルの原因は防ぎきれません。
木製のボックスで保護する
木材で保護ボックスを自作するケースも見られます。しかし、木材は湿気で反りや腐食、カビが発生しやすく、長く使うには定期的な塗装といったメンテナンスが欠かせません。また、断熱性が高いことで、夏場はボックス内部に熱がこもり、プロジェクターがオーバーヒートする心配もあります。
オーエスのステンレス製筐体が、その課題を解決します
私たちは、主にステンレスで設計された専用筐体でこれらの課題を解決します。 長期的な屋外常設を考えると、ステンレス製には木製にはない大きなメリットがあります。
- 優れた耐候性と耐久性:
ステンレスは錆や腐食に強く、木材のように反ったり腐ったりする心配がありません。一度設置すれば、長期間にわたって風雨や塩害から大切な機材を守り続けます。 - 優れた熱対策:
熱を伝えやすいステンレスの特性を活かして、内部の熱を効率的に放出します。さらに日射対策や換気ファンを組み合わせることで、プロジェクターが安定して稼働できる環境を保ちます。 - 高い防犯性:
丈夫なステンレス製の筐体は、破壊や盗難のリスクを大幅に減らします。人の多い場所でも安心して設置いただけます。
『屋外でプロジェクターを使いたいけど、何から始めれば…』。そんな企画段階から、ぜひ私たちにご相談ください。最適な筐体のご提案はもちろん、設置から運用、その後の保守まで、安心して長くお使いいただけるようトータルでサポートします。
オーエスが選ばれる理由
1. 10年以上の実績が証明する、高い信頼性
雪深い地域から、塩害が心配される沖縄の沿岸部まで。私たちは10年以上にわたり、日本全国のあらゆる過酷な環境でプロジェクターを守るための屋外筐体を納入してきました。この豊富な実績と知見が、私たちの確かな品質を支えています。
2. オーダーメイドで応える、設計製造技術
私たちのノウハウは、プロジェクター用だけではありません。ディスプレイの屋外筐体、レーザーやスモークマシンの保護カバーなど、創業以来、多種多様なケーシングを手掛けてきました。
その経験と技術を活かし、ご要望に合わせた最適なボックスを設計・製造します。近年では、50,000ルーメン級の大型プロジェクターを搭載するなど、特殊で難しいご依頼にもお応えしてきました。
お客様に安心して製品をお使いいただくため、全製品において防水規格に基づく厳格な検査を行っております。
3. 機器選定から設計・製造・施工・保守まで、ワンストップでサポート
「こんな演出は可能か?」というアイデア段階のご相談から、簡易的な投射シミュレーションによる最適なプロジェクター選定までお手伝いします。
さらに、プロジェクターを格納する防水・防塵ケースの設計・製造、現場での施工、運用開始後の保守・メンテナンスまで、プロジェクターの屋外設置に関わるすべてを、私たちオーエスグループが一貫してサポートいたします。
また、当社が扱うOPTOMA(オプトマ)製プロジェクターには、最高等級の防塵性能「IP6X」を持つモデルもございます。高性能な機器と、環境に合わせて設計した専用ケースを組み合わせることで、より信頼性の高い屋外常設設置をご提案いたします。
4. 映像を知り尽くした、スクリーンメーカーとしての歴史
オーエスグループの歩みは、1953年の映画館向けスクリーン製造から始まりました。
以来、私たちは常に「映像を届ける」プロフェッショナルとして、品質と向き合い続けてきました。
映像への深い理解が、私たちのものづくりの根底にあります。
システム設計
プロジェクションマッピングを実現するには、プロジェクター以外にも様々な周辺機器が不可欠です。映像・音響機器はもちろん、演出を自動で制御するシステムや、遠隔での監視、コンテンツの更新・調整を可能にするソリューションまで、お客様のご要望に応じて最適なシステムを構築いたします。
特に、これらの精密機器を屋外に設置する際には、風雨や塵、気温の変化から機材を保護するための堅牢な専用キャビネットがシステムの安定稼働には欠かせません。こうした設置環境に関する重要な点は見落とされがちですが、弊社では機器の保護まで含め、お客様が長期的に安心して運用できるトータルシステムとしてご提案します。
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納入実績
私たちのプロジェクター筐体は、日本全国の厳しい環境でその性能を発揮しています。
積雪地域での設置例
プロジェクションマッピングのイベントは、空気が澄んで映像が美しく見える冬期に多く開催されます。 しかし、低温環境ではプロジェクターの電源が正常に起動しないといったトラブルも起こり得ます。 当社がご用意する耐候性の筐体は、雪の重みや低温からプロジェクターを保護するだけではありません。内部には電源の安定起動をサポートする独自の工夫が施されており、冬のイベントでも安定した運用を可能にします。
沖縄(塩害地域)での設置例
潮風による塩害や、強い日差し、台風など、沖縄特有の過酷な条件下でも、大切な機器を長期間守り続ける防錆ケーシングです。
塩害がプロジェクターに与える影響について
沿岸地域で屋外設置を検討する際に、最も注意すべき課題の一つが「塩害」です。塩害とは、潮風に含まれる塩分が機器に付着することで、様々な悪影響を及ぼす現象を指します。
精密な電子機器であるプロジェクターにとって、塩害は故障の大きな原因となります。
- 金属部品の急速な腐食:
塩分は金属の酸化を促進し、錆や腐食を急速に進行させます。筐体の外装はもちろん、内部のネジ、基板上の電子部品の端子といった細かな金属部分まで影響を受けます。これにより、接触不良やショートが発生し、突然の故障につながる危険性が高まります。 - 冷却性能の低下とオーバーヒート:
プロジェクターは、内部で発生する高熱を冷却ファンやヒートシンク(放熱板)によって外部へ逃がしています。潮風に含まれる塩分やホコリがこれらの冷却機構に付着・固着すると、ファンの回転を妨げたり、放熱の効率を著しく低下させたりします。内部に熱がこもることでオーバーヒート状態となり、部品の破損や光源の寿命低下を招きます。 - 光学部品の劣化による映像品質の低下:
プロジェクターの核となるレンズやミラーなどの光学部品に塩分が付着すると、表面に白い膜ができ、映像の明るさ(輝度)や鮮明さが失われます。また、特殊なコーティングが施されている場合、塩分によってコーティングがダメージを受け、本来の性能を発揮できなくなることもあります。
これらの影響は、たとえ「防塵」性能を謳うプロジェクターであっても、塩分を含んだ湿った空気が内部に侵入することで発生する可能性があります。
したがって、塩害が想定される地域でプロジェクターを長期的に安定稼働させるためには、外部の塩気を取り込まない専用の筐体が不可欠となります。
プロジェクター筐体の様々な呼称について
プロジェクターを屋外の厳しい環境から守るための製品は、用途や形状によって様々な名前で呼ばれることがあります。これらは基本的に同じ目的を持つ製品を指します。
- プロジェクター筐体 (きょうたい):
最も専門的で正式な呼称です。機器を格納する「箱」全般を指します。 - プロジェクターエンクロージャー:
英語の “Enclosure” をカタカナにしたもので、筐体とほぼ同義で使われます。 - プロジェクターケーシング:
こちらも英語の “Casing” が語源で、同様の意味合いです。 - プロジェクターケース/プロジェクターカバー/プロジェクターボックス:
より一般的で分かりやすい表現です。「雨よけカバー」「防水ケース」「保護ボックス」など、具体的な機能と合わせて呼ばれることも多くあります。
当社では、これらのどの呼称でご相談いただいても、お客様の用途に最適なご提案をいたします。
ご計画・ご相談の前に
設置環境に合わせた最適な設計
プロジェクターと映し出す対象物(壁面など)との位置関係や距離によって、筐体に求められる仕様は変わってきます。
お客様の環境に合わせた最適な設計をご提案するため、ぜひ詳しいお話をお聞かせください。
納期について
当社の筐体は、お客様のご要望に合わせ、一台ずつ丁寧に設計・製造するオーダーメイドです。そのため、完成までにお時間を頂戴しております。ご計画の際は、ぜひお早めにご相談いただけますと幸いです。
短期イベントの仮設対応について
短期間のイベントなど、仮設での設置にも対応いたします。 設置環境に応じて最適なプランをご提案してきた豊富な実績がございますので、ご安心ください。 会場の電源確保から仮設資材の設置、配線工事までワンストップで承ります。まずはお気軽にご相談ください。
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屋外映像演出の新たな可能性を。
プロジェクターの屋外設置・プロジェクションマッピングシステムに関するお悩みやご計画を、ぜひ私たちにお聞かせください。
オーエス製品をご紹介