L字型の壁面を活かしたプロジェクションマッピングの納入事例|夏目パージアム 様

アミューズメント施設

L字型壁面へのシームレスなプロジェクションマッピングによる没入空間の創出|夏目パージアム 様

熊本市に誕生した「夏目パージアム」のシアターエリアにおいて、株式会社オーエスは株式会社ダイナミックカスタマイズ様と連携し、プロジェクションマッピングによる映像演出システムを構築しました。
L字型の特殊な壁面に対し、3台の超短焦点プロジェクターを用いた高度なブレンディング調整を行い、来館者を作品の世界へと引き込む没入感の高い空間創出をお手伝いしています。

【夏目パージアム 様について】
熊本市に新たに誕生した「夏目パージアム」。夏目漱石の「Personality(人柄)」と「Museum(博物館)」をかけ合わせた造語、それが「パージアム(Perseum)」です。このユニークな施設では、日本を代表する文豪としてだけでなく、一人の人間としての漱石の温かみやユーモア、そして熊本での暮らしぶりを深く知ることができます。貴重な当時の資料と、プロジェクションマッピングをはじめとする現代の映像技術を交えた展示により、訪れる人々が漱石の人柄に直接触れ、親しみを感じられる新しいスタイルの展示施設として注目を集めています。

夏目パージアム館内の様子

展示エリアの様子。「漱石枕流」などの展示が並ぶ
オリジナル映像展示「ある猫の白昼夢」

オリジナル映像展示「ある猫の白昼夢」

キモチ|お客様のご要望

L字型の壁面を活かした没入感のある映像演出
シアターエリアの特殊形状(L字型)の壁面に対して、アスペクト比3:1(H2100×W6300)のオリジナルコンテンツをシームレスに投写し、来館者を惹きつける没入感のある映像空間を作りたい。
現場の負担を最小限に抑えるシンプルな運用体制
運用スタッフの業務負担を減らすため、インターネット接続を必要としないオフラインでの再生環境と、複雑な操作なしにシステム全体の主電源を一括でON/OFFできるシンプルな運用を実現したい。

カタチ|オーエスのお手伝い

プロセッサーによる高度なブレンディングと映像補正
エッジブレンディングプロセッサー「GeoBox」をご提案し、3台の超短焦点プロジェクターの映像を高度に合成。難易度の高いコーナー部分も含め、継ぎ目のない美しい大画面を実現しました。

オフライン再生と電源一括管理による運用設計
オフライン運用に特化したSTB「admint BOX」と、パワーディストリビューターを組み合わせたシステムを構築。日々の電源管理やコンテンツ再生を容易にし、施設スタッフ様だけで自立した運用ができる環境を整えました。

L字型の壁面を活かした、継ぎ目のないダイナミックな映像演出

施設内のシアターエリアでは、幅6.3m、高さ2.1mのL字型壁面全体をスクリーンとして活用しています。通常のプロジェクター単体では、コーナー部分の映像の歪みや、複数台の映像の重なり(オーバーラップ)部分の調整が極めて困難です。
高度なエッジブレンディング機能は高価格帯のプロジェクターに内蔵されていることもありますが、本プロジェクトでは3台のプロジェクターを使用するため、機器の導入コストが膨れ上がる懸念がありました。そこで、プロジェクター自体はコストパフォーマンスに優れたモデルを選定し、映像の結合処理は専用の外部プロセッサー「GeoBox M813」に任せるというシステム構成をご提案。案件予算全体のバランスを取りつつ、高精度な調整を実現しました。
3台のプロジェクターから投写される映像の境界をプロセッサーで滑らかに融合し、1つの巨大なシームレス映像として表示させています。また、暗転時の黒浮き(プロジェクターの光漏れ)もエンジニアが入念に調整し、映像作品の世界観を損なわない、没入感の高い空間を創出しました。

■ Optoma社製 DLPプロジェクター採用のメリット
本プロジェクトにおける映像投写には、Optoma社製のDLPプロジェクターを採用しています。複数台のプロジェクターの映像をつなぎ合わせる「エッジブレンディング」において、DLP方式ならではの特性が、シームレスで美しい大画面の実現に大きく貢献しています。

・引き締まった「深い黒」を表現する高い遮光性
DLP方式は、数百万個の微小なミラー(DMDチップ)によって光の反射を物理的に制御します。黒を表示する際は、光をほぼ完全にスクリーンの外へ逃がすことができるため、従来の液晶方式で起こりがちな「黒がグレーっぽく明るく見えてしまう現象(黒浮き)」を防ぎ、コントラストの効いた深みのある黒を表現します。

・映像の繋ぎ目を感じさせない、美しいブレンディング
2台以上のプロジェクターで画面を繋ぐ際、映像が重なる部分は原理として明るさが2倍になります。そのため、元々の「黒」に光漏れがある機材を使用すると、重なった境界線がさらに明るく目立ってしまいます。圧倒的な黒の表現力を持つDLPプロジェクターを使用することで、重なり部分の黒浮きを最小限に抑え、境界線を感じさせない完全な一枚の映像空間を作り出しています。

書斎をイメージしたプロジェクションマッピング

コーナーの継ぎ目を感じさせないシームレスな映像表現
プロジェクターの天吊り設置状況

天井にスマートにマウントされた3台の超短焦点プロジェクター

実際のプロジェクションマッピング映像

限られた空間での大画面化と、現場に寄り添う運用設計

来館者の鑑賞スペースを最大限に確保するため、プロジェクターにはOptomaの超短焦点モデル「ZU500UST」を採用。天井付近に設置することで、来館者の影が映像に映り込むのを防ぎ、限られた室内空間を有効に活用しています。
さらに、日々の運営を行う現場スタッフの皆様に配慮し、システム全体を極めてシンプルに設計しました。映像コンテンツの再生には、安定したオフライン運用が可能なSTB「admint BOX」を使用。そして、機材用キャビネット内にパワーディストリビューターを組み込むことで、複雑な機器操作を意識することなく、ワンタッチでシステム全体の電源ON/OFFができる環境を整えました。納品後には、お客様へコンテンツの入れ替え方法のレクチャーも実施し、長期にわたって安心して運用いただけるようサポートしております。

キャビネット内に収められたAV機器群
運用を容易にするため、STBやプロセッサー、電源管理機器をコンパクトに収納
STBの操作・設定画面
STBでの再生・運用イメージ

主な納入システム

  

超短焦点プロジェクター zu500ust
Optoma ZU500UST × 3台
セットトップボックス(STB) admintbox-bluecat
admint BOX(スタンドアローン型) × 1台
AVキャビネット admintbox-bluecat
CS-16UK1-N06 × 1台
エッジブレンディングプロセッサー GeoBox M813 × 1台
パワーディストリビューター TASCAM AV-P250S × 1式

お問い合わせはこちら

タイトルとURLをコピーしました