研修棟におけるハイブリッドAVシステム納入事例|株式会社タック 様

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空間を越えて研修のライブ感をシェア 新管理本部棟のハイブリッドAVシステム納入事例

岡山県和気郡に新管理本部棟を設立された株式会社タック様。シールド工法の専門技術で社会インフラを支える同社において、社内研修やプレゼンテーションの様子を、会議室やリフレッシュルームなど離れた部屋でも共有できる先進的なAVシステムを納入いたしました。本プロジェクトは、建築本工事を担当された上林建設株式会社様からのご紹介により、設計段階から参画しています。上林建設様はオーエスグループの製造拠点(OSM)と同じ兵庫県宍粟市に本社を構えており、過去の案件における協業実績といったご縁から今回のお声がけをいただきました。当初のシンプルな映像構想から、専門的な知見による目に優しい超短焦点プロジェクターの選定、空間デザインを活かした音響提案、そして運用後に生まれた「現場の空気感も届けたい」という要望に応えるカメラシステムの追加まで、お客様に寄り添い段階的にシステムを構築・拡張していきました。

【株式会社タック様について】
1932年の創業以来、シールド工事に関わる事業を主軸とし、高度な技術で社会インフラの発展に貢献されています。旧本社の老朽化に伴う今回の新管理本部棟設立にあたっては、経営理念である「社員に幸せを」や、クレド(行動指針)の「会社は我が家」という想いを形(体現)にすることを重視。広々としたワークスペースや憩いの場に加え、技術の継承・育成を目的とした研修棟「シールド学校」を併設し、社員が心地よく働き、自然なコミュニケーションが生まれる職場環境づくりに注力されています。
所在地:岡山県和気郡和気町福富390-7
Webサイト:https://www.tac-co.com/

【上林建設株式会社様について】
兵庫県宍粟市に本社を構え、土木、建築、舗装、管、造園工事など幅広い事業を展開する総合建設会社。
地域のインフラ整備から建築物の施工まで、確かな技術力と実績で社会に貢献されています。
Webサイト:https://www.uebayasi.co.jp/

株式会社タック様 導入インタビューはこちら

キモチ|お客様のご要望

研修室にマルチディスプレイを導入し、大画面化を図りたい(当初)
新設する研修室において、当初お客様は「マルチディスプレイによる大画面化」を計画され、その方向でシステム導入を進めるご予定でした。
広い研修室の端まで、クリアな音声を均一に届けたい(当初)
映像だけでなく、広い空間で研修を行うための適切な音響設備が必要でした。また、こだわりの木製天井のデザインを損なわない機器選定が求められました。
研修室の雰囲気や発表者の様子も別室で共有したい(運用後・追加のご要望)
リフレッシュルーム等への配信を行う中で、「資料だけでなく、誰が話しているのか現場の状況も分かるようにしたい」という追加のご要望をいただきました。

カタチ|オーエスのお手伝い

超短焦点プロジェクターと張込スクリーンによる目に優しい映像環境
映像デバイスには、間接光で長時間の視聴でも疲れにくいプロジェクターを採用。ランプ交換不要なレーザー光源式の超短焦点モデルを壁掛け設置し、平面性に優れた140型の張込スクリーンと組み合わせることで、発表者の影が映り込まない快適な環境を実現しました。
空間デザインと音響性能を両立するラインアレイスピーカー
木製の天井には機器を取り付けず、前方から音が均一に遠くまで広がるラインアレイスピーカーを壁面に設置。意匠性を守りつつ、明瞭な音声伝達を可能にしました。
後発的なニーズにも応える、PTZカメラとPinPスイッチャーの追加導入
当初のインフラを活かしつつ、運用後にカメラと画面合成(PinP)スイッチャーを追加。資料と発表者の映像を合わせた臨場感のある映像を別室へ配信する仕組みへとブラッシュアップしました。

費用対効果と目への配慮を両立した、プロジェクター環境への転換

システム検討の初期段階、研修室にはマルチディスプレイの導入が計画されていましたが、現場打ち合わせにて、これまでの経験を活かし別の選択肢をご提案しました。
研修で長時間映像を見る場合、自発光のディスプレイよりも間接光であるプロジェクターの方が目に優しく疲労を軽減できます。また、マルチディスプレイは1台故障した際の修理・交換の手間が大きく、残りの画面だけでの運用も困難になります。初期導入費用やメンテナンス費用を含めたトータルバランスを考慮し、プロジェクターとスクリーンの組み合わせをお勧めしました。
こうした運用面やコスト面を踏まえた比較検討の結果、お客様にもご納得いただき、スクリーン仕様での進行が決定しました。さらに、一般的なロールアップ式ではなく、白塗装のフレームが特徴である「特注張込スクリーン」と、壁付設置の「超短焦点プロジェクター」の組み合わせを提案。これにより、スクリーンの前に立つ発表者の影が映像に映り込まない、理想的なプレゼンテーション環境が完成しました。発表者が画面のすぐ近くで資料を指し示しながら説明しても、自身の影で文字や図表が隠れてしまう心配がありません。受講者にとっても視界を遮られるストレスがなく、研修への集中力を高く保つことができます。

研修室の全景
広々とした研修棟「シールド学校」の全景。美しい木製天井などこだわりの建築デザインが特徴です。
実際にプロジェクター映像を投写している様子
実際にスクリーンへ映像を投写しているところ
研修室に設置された超短焦点プロジェクター・特注張込スクリーン・ラインアレイスピーカー
超短焦点プロジェクター・特注張込スクリーン・ラインアレイスピーカー
プロジェクタ―の前に人が立っても映像に影が出ない様子
プロジェクタ―の前に人が立っても映像に影が出ない様子

映像だけでなく「声」も届ける。空間デザインを守り抜く音響設計

システム検討の過程で、オーエスは現場の図面と空間の広さを確認し、音響面についても新たなご提案をいたしました。「これだけ広い会場で効果的な研修を行うためには、映像を見せるだけでなく、後方の席まで発表者の『声』をクリアに届ける音響設備が不可欠です」。当初のプランには音響システムが含まれていませんでしたが、研修の質を高めるためのこうしたアドバイスにご納得いただき、マイクとスピーカーの導入が決定しました。
機器選定において最大の課題となったのが、研修室の天井に施されたこだわりの木製デザインです。一般的な天井埋め込み型スピーカーでは、天井に穴を開けることになり美しい景観を損なってしまいます。そこでオーエスは、壁面にスマートに設置できる「ラインアレイスピーカー」をご提案しました。このスピーカーは音の垂直方向への広がりを抑え、水平方向に遠くまで均一に音を届ける特性を持っています。「前にいる発表者の方向から自然に声が聞こえる」というスピーチに最適な音環境を構築し、空間のデザインと機能性を両立させています。

研修室の雰囲気に調和する木目調の演台と卓上マイク
研修室の雰囲気に調和する木目調の演台と卓上マイク
AVラックにスッキリと集約された音響・映像制御機器
AVラックにスッキリと集約された音響・映像制御機器

実機さながらの技術研修を支える、シミュレーション用ディスプレイスタンド

研修室には、プロジェクターやカメラといった全体向けのAV設備だけでなく、より実践的な技術継承をサポートするための工夫も凝らされています。研修室の側面には、実際のシールドマシンの操作を学ぶためのコントロール盤があり、そのすぐ横に移動式のディスプレイスタンドを設置。シールドシミュレーションシステムの映像を出力しています。スクリーンを用いた座学に加えて、実機と同様の操作感でシミュレーション映像を確認しながら学べる、専門的で高度な研修環境が整えられています。

コントロール盤横に設置されたシールドシミュレーション用ディスプレイ
コントロール盤の横でシールドシミュレーション映像を映すディスプレイスタンド

「誰が話しているか分からない」を解消する、運用後のカメラ拡張とPinP映像合成

本システムは一度の工事で終わることなく、実際の運用に合わせて段階的に進化を遂げました。まず、研修室のPC映像を、会議室と憩いの場であるリフレッシュルームへ長距離同軸延長器で配信する基盤を構築しました。
しかし、しばらく運用される中で「別室のディスプレイにPCの資料映像しか出ないため、誰が話しているのか、現場の雰囲気が分からない」という新たな課題が浮かび上がりました。そこで当社では、研修室後方に高精細なPTZカメラと、4K HDMI PinP(ピクチャー・イン・ピクチャー)スイッチャーを追加導入するソリューションをご提案しました。
これにより、PCのプレゼン資料と、カメラで捉えた登壇者の映像を一つの画面に違和感なく合成(PinP)することが可能になりました。PinPのカメラ小窓は、資料のレイアウトに合わせて邪魔にならない位置へ柔軟に配置できます。ユーザーはAVラック内の操作ボタンで「PC映像のみ」「カメラ小窓表示(右上・右下・左下など)」「画面分割表示」など6パターンのレイアウトから瞬時に切り替えができ、コントローラーによるカメラ操作も容易です。資料のテキストをしっかりと追いながら、登壇者の表情やジェスチャーを通じた熱量も同時に感じられる、より没入感とエンゲージメントの高いハイブリッド研修環境へと発展しました。

登壇者を捉えるカメラ
登壇者を捉えるカメラ
資料映像にPinPで会場のカメラ映像を合成している様子
資料映像にPinPで会場のカメラ映像を合成している様子
会議室で視聴する様子
会議室で視聴する様子
リフレッシュルームの大型ディスプレイ
リフレッシュルームでの視聴イメージ(TVチューナー内蔵)

「本格的な配信環境」がもたらした社員教育効果

カメラとPinPシステムによるハイブリッド配信を導入した結果、別室の視聴者に臨場感が伝わるだけでなく、登壇する社員側にも予想外の良い効果があったとお伺いしました。
インタビューの際、「本格的な発表の場ができたことで、登壇する社員にとって良い練習の場になっています。カメラで撮影され、全館に配信されるという整った環境が『良い緊張感』を生み、結果として社員が鍛えられ、教育面に大きく繋がっています」というお言葉をいただきました。
私たちが納入したシステムが、単なる情報共有のツールにとどまらず、タック様の未来を担う人材育成にまで貢献できていることをお伺いし、大変光栄に感じております。今後もタック様のさらなる発展を支える環境として、このシステムが末永く活用されていくことを願っております。

株式会社タック様 │ 導入インタビュー

主な納入システム一覧

特注 張込スクリーン SPX-140W-WG107
超短焦点DLPプロジェクター ZU500UST
超短焦点プロジェクター専用壁付金具 OWM3000
65型液晶ディスプレイ 65BDL3650Q/11
ディスプレイスタンド DSC-65F
PTZカメラ CAM-RS12E-HDMI-W
4K HDMI PinPアダプター PIP-U2
4K映像対応HDMI同軸延長器 DCE-U1RX / CRO-U112TX など
音響システム一式 ラインアレイスピーカー SR-H3S、デジタルワイヤレスマイク WM-D1210 など
65V型4K液晶テレビ KJ-65X80L
大型壁付固定型ハンガー PFW4710
AVキャビネット CMB-16UM2-G06N

納入機器リスト

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