校内映像配信システム導入①-映像音響設備のデジタル化|日本工業大学駒場中学・高等学校 様 Part2

教育施設

日常業務の負担にならない配信環境の仕組み作り

2024年度より普通科専一に変わり、明治40年創立以来の大改革を成す日本工業大学駒場中学・高等学校(以下、日駒)様。ICT整備も先進的に取り組まれ、2023年現在、学内に導入されているシステムは校内映像配信システム、エントランス・校門デジタルサイネージ、地下トレーニングスタジオの映像音響システムがあります。

第2回から第4回では、校内映像配信システムと各種デジタルサイネージの具体的な導入内容をご紹介します。
第2回となる今回は、配信元施設の設備更新とデジタル化について詳しく見ていきましょう。

【日本工業大学駒場中学・高等学校 様について】
東京都目黒区に位置する進学校です。高校は4コースを併設、2コースの特進コースは最難関大学/難関理系大学への進学を、総合進学コースはG-MARCHなど難関私立進学を目指し、文理未来コースは中堅私大レベルの学力とものつくり体験を目標に掲げます。特色ある教育プログラムにより、確かな学力と多様な個性を育み、進路の夢実現のため、最後までサポートしています。

キモチをカタチに

キモチ|お客様のご要望

  • 生徒数が多く全校集会でアリーナ(体育館)に入りきらないため、設備更新で使い勝手を良くしたい。
  • 古いまま更新できていない映像、音響設備を更新したい。
  • 従来設備は大型で、体育館や会議室のスペースを圧迫しているのを解消したい。

カタチ|オーエスのお手伝い

  • デジタル化により設備の設置スペースを最大1/2に縮小。
  • 電源のON/OFF、映像の投影がタッチパネル上でできるようになり準備時間が短縮。
  • スクリーン、プロジェクター等映像音響設備の入れ替え。
  • 運用に便利なラック、管理盤の導入。

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導入設備

1.コートに隣接する操作卓の省スペース化(アリーナ)

キモチ

  • 操作卓がコートに隣接しており安全ではない。
  • 操作は引き続きステージが見える位置から行いたい。

カタチ

  • スイッチャー等機材のデジタル化、放送室への移設。
  • 壁面への接続盤の埋め込み。
  • 操作にはタッチパネルを導入(プレビュー機能も新たに搭載)。
  • 保護板を取り付けコートに隣接していても安全性を担保。

導入後の効果

  • 省スペース化でコート内の安全性が向上。
  • シンプルな操作方法で担当者以外でも校内配信ができるようになった。

Before

コートに隣接していた操作卓(中にはスイッチャーなど)

課外活動で使用される体育館

アナログスイッチ(従来)

配線管理が大変な接続盤(従来)

After

コート横にあった既存操作卓は撤去し、メイン機材を体育館内放送室のラックへ移動しました。全ての機材はデジタル化を行ったため、大型のアナログスイッチャー等を小型化することができました。またデジタル化によりタッチパネルの操作で投写映像の切り替えや音響操作などが遠隔できるようにもなりました。

壁面タッチパネルから放送室の設備を操作

接続盤をスリム化

既存操作卓が設置されていた場所には、新たに壁面収納式のタッチパネルと接続盤が設置をしました。式典時は引き続きステージを見ながら操作でき、使っていない時には保護扉で蓋をすることで、生徒が気兼ねなく体育や課外活動に取り組めるようになりました。

壁面収納式タッチパネル・接続盤は使い易さにも配慮しています。スイッチャー・ミキサー等の機材本体は放送室へ移動し、それらを遠隔操作する場所にしたことでシンプルな接続盤になりました。映像や音声の状況も画面で把握することができ、操作の簡略化に繋がっています。

放送室に設置した配信設備

放送室から生配信する様子

カメラプレビューが出来て分かりやすいタッチパネル

映像音響設備の切り替えを行うスイッチャー

2.舞台からはみ出る操作卓の省スペース化(100周年ホール)

キモチ

  • 舞台上に機材の入った大きな卓があり危ないので、AVシステムをスリム化し、操作も簡略化したい。
  • 各種イベントに応じて、フレキシブルに映像を映し出せるようにしたい。

カタチ

  • スイッチャー等機材のデジタル化。
  • 運用保守を考慮したAV機器ラックを導入。
  • 操作にはタッチパネルを導入(プレビュー機能も新たに搭載)。

導入後の効果

  • 省スペース化で舞台上の安全性が向上。
  • AV設備の準備から投影がシンプル操作で簡略化 。
  • ワイヤレス投影に対応しプレゼンテーションの利便性が向上。

Before

大きな操作卓(従来)

正面からの様子(従来)

After

既存のAV設備をデジタル化した上で、舞台袖に新設した木製のAV機器ラックへ集約しました。
ラック内部は、使用頻度に応じて機器を上下段に分けて収納し、それぞれ施錠管理することで、分かりやすく安全な運用体制を実現しています。
校内配信や設備の利用は、ラック中段に設置したタッチパネルから直感的に操作でき、セキュリティ面でも安心です。

AV機器ラックに機材をまとめて収納

開いた扉は収納されるので舞台上でも目立ちません

既存演台はそのまま活かし、今まで通りステージ上での有線接続に対応しています。 加えてワイヤレスプレゼンテーションシステムを導入し、ホールの後方座席からも投影できるようになりました。250インチの大型スクリーン(EB-250WN)への更新も相まって、利便性と視認性が大幅に向上しました。

 

 

ワイヤレスでPC画面を投影

3.システム架が1/2に!PCレスにも繋がる省スペース化(会議室)

キモチ

  • 既存設備が大型であり空間を圧迫しているのを解消したい。
  • 簡単な操作でコンテンツの投影を行いたい。

カタチ

  • スイッチャー等機材のデジタル化。
  • 操作にはタッチパネルを導入(プレビュー機能も新たに搭載)。
  • プロジェクター、スクリーン、カメラ等の導入。

導入後の効果

  • 従来比1/2に省スペース化。
  • タッチパネルで全ての機器を管理。準備時間が短縮。

Before

システム架(従来 4架)

施工風景

After

別室に設置したコントローラーと連携し、タッチパネルで操作できる会議室システムを構築しました。プロジェクターやスクリーンのON/OFFはもちろんのこと、配信用サーバーにアップロードされている映像・資料を投影することもできます。

このため学校説明会では、会議室にPCを持ち込まずとも案内動画を流すことができ、準備時間の短縮に繋がっています。

既存4架 → 新規2架に省スペース化

タッチパネルで操作

スイッチ切替で曇りガラスになる特殊なフィルムに投影

映像は学内サーバーから表示。PC不要なので保護者説明会などの準備時短に繋がっています。

その他の映像音響設備の更新

校内配信システム導入の下準備

校内配信システム導入に合わせ、大型スクリーン・プロジェクター・カメラ・音響設備の導入も行いました。

アスペクト比4:3から16:9の電動上巻取り式スクリーン(EBタイプ)に更新。(アリーナ)

スクリーンはEBタイプの250インチ。黒マスクなしに更新することで、現代の画角に適した大きなサイズで投影可能。(100周年ホール)

既存のモニターはそのまま使用し、スクリーン(SEPシリーズ)とプロジェクターを更新。(会議室)

既存の取付部分を活かし、輝度の高いプロジェクターに更新。(100周年ホール)

配信用カメラをアリーナ内2箇所に設置。防球対策を実施。(アリーナ)

後方まで声や音楽が通るように、スピーカーシステムを更新。(アリーナ)

消防設備の点検

ご要望に応じて「非常放送設備」の更新も行います。
※一部対応できない場合もありますので詳細はお問い合わせください。

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