登録有形文化財を、今の技術でより使いやすく
歴史ある意匠を損なわず機能性をプラスする
灘中学校・灘高等学校の本館は、国の登録有形文化財に指定されており講堂はその2階にあります。
講堂はまさに歴史と風格を感じずにはいられない空間であるとともに、今もなお新しい技術と組合わせながら使われております。
例えば学校説明会では、説明資料などをプロジェクターで舞台奥の白壁に投写し利用しておりました。
しかし、もともと別用途のために作らた白壁は少し凹んだ構造になっており、客席前方の左右端から映像を見た際に端が見切れてしまうという不都合がございました。
そこでオーエスでは、その登録有形文化財の意匠を損なわず機能的にご満足いただるよう、電動巻上式の200インチ大型スクリーンをご納入させていただきました。
(ホームページ紹介:灘中学校・灘高等学校)
キモチをカタチに
キモチ|お客様のご要望
- 現状プロジェクター利用の際、少し凹んだ白壁に投写しているが、客席前方の左右端から見ると映像が見切れてしまう。スクリーンを取り付けることで改善して欲しい。
- 国の登録有形文化財に指定されている講堂の意匠を損なわない形で導入して欲しい。
カタチ|オーエスのお手伝い
- 意匠を損なわないよう、使わない時は収納できる「巻上げ式」にいたしました。
(埃や汚れの防止にもなります。) - 高天井でも、リモコン操作で巻取りが容易な「電動式」にいたしました。
- 視聴しやすいよう、これまで(壁面)より大きいサイズ「200インチ相当」にいたしました。
- 様々なアスペクト比(縦横比)の映像に対応できる「全白」幕面にいたしました。
- 客席後方からも見やすいよう、幕面の「縦寸を長く」いたしました。
- いまの運用に近くなるよう「現状に近い位置」にスクリーンを設置いたしました。
ご納入にあたっての工夫
国の登録有形文化財に指定されている建物へ納入という事で意匠を損なわないという事を大前提に、設置環境やお客様の使いやすさを考えでご提案・ご納入をさせていただきました。
これまでと外観が変わらないようスクリーンを使わない際は上幕に隠れる「巻上げ式」で、また天井が高いためリモコン操作で容易に巻取りができる「電動式」のスクリーンをご提案させていただきました。
次にスクリーンサイズですが、これまでの白壁は150インチに満たないサイズでした。
そこで、同程度の150インチ相当と見易さを重視し200インチ相当の2サイズをご提案させていただいた結果、200インチ相当を採用いただきました。
ここからはスクリーンメーカーとして、事例や経験をもとにご提案させていただいた内容です。
多目的で使われる講堂では、映す映像もその時々で様々なアスペクト比(縦横比)になると想定し、どのアスペクト比に対して無駄なく最大で投写できる「全白」タイプの幕面をご提案したしました。
また、客席後方からの視聴のしやすさも考慮し幕面の高さを長くいたしました。
また、設置に関しましては、元々の運用に近づけるために白壁に出来るだけ近づけて設置いたしました。
その際、従来のモーターの位置(左側)では施工上問題が発生したため、右側に変更しそれを可能にいたしました。こちらもメーカーならではの対応になります。
サポート内容
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- スクリーン選定
- 特型サイズの製造
- 取付け工事
納入オーエス製品
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オーエスでは、その他にも体育館やホール、ステージなどでご活用いただける製品やサービスを沢山ご用意しております。